交通事故に遭遇したら

ベトナムにおいて、交通事故は死亡・怪我の原因の第1位になっています。ベトナム交通安全委員会の報告によると、1時間に1人が、交通事故で死亡しているとのことです。2019年の前半では、発生した9000件の交通事故で、死者4100人、負傷者7000人と報告されています。毎年、およそ500件の交通事故に外国人が巻き込まれています。不慣れな環境・交通事情においての運転には、細心の注意が必要です。

交通事故に遭った場合 - 軽微負傷が無い・軽度であっても、警察(113)に届出ることが運転手の義務です。保険に加入している場合は、すぐに保険会社にも連絡をし、手続きのサポートをしてもらいましょう。

運転者は、以下のものをを警察に届出・提出しなければなりません。

氏名

住所

運転免許証番号

車種

運転手の保険の情報

通常、運転手は、警察からの事故証明書、事故現場の写真などを保険会社に提出する必要があります。

交通事故に遭った場合 - 重度事故による負傷が重症で、すぐに医療処置が必要な場合、ベトナムでは、警察が負傷者を病院に搬送する手配をすることが義務となっています。しかし、警察とのやり取りで混乱が生じ、手配をするまでに時間がかかってしまうことがあります。また、外国人が英語が通じない医療機関に搬送され、医師や看護師との意思疎通ができずに非常に困るという状況も発生しがちです。

交通事故で負傷したものの意識があり、警察に頼らず、自身で病院搬送の手配を希望する場合は、以下の手順で行います。

ベトナム政府の救急車要請番号は、115番です。115のオペレーターには、ほとんどの場合、英語は通じません。また、出動要請をしても、救急車が来なかったというケースも報告されています。

ベトナムには、救急医療サービスを提供している病院もありますが、ベトナム語以外、通じない場合も多いのが現状です。

115番の救急車は、ホーチミン市では唯一、事故による負傷や救急に対応する公共医療機関、チョーライ国立病院(5区)に搬送されることが多く、ここでは通訳サービスが利用できます。

ベトナムの公共医療機関では、その時の患者の数や治療の優先度などで、待ち時間が変わるので注意しましょう。公共医療機関はベトナム国民の利用が多く非常に混雑します。入院ベッド数が足らず、二人の患者が1台のベッドをシェアしなければならない場合もあります。

ファミリーメディカルプラクティスでは、独自の救急サポート・救急車サービスを24時間体制で提供しています。救急対応の訓練を受け、経験豊かな医師・救急隊員が、最新設備搭載の救急車で急行します。専門の資格を持つ、救急オペレーターが、英語、ベトナム語で対応し、必要であれば当院の日本人スタッフが通訳サポートをします。電話がつながった瞬間から、救命活動のサポートを開始。救急車が到着するまで、対処法の手ほどきを続けます。いかに迅速に処置を開始できるかが、救命の鍵となります。

救急時には、すぐに*9999にお電話ください。

*9999にお電話いただいた際、以下の情報をお伺いします。

氏名

現場の住所。住所が不明な場合、最寄の目印となる建物など。

救急事態の詳細(怪我の状態、病状など)

その他、状況把握のための質問

*9999にお電話いただいても、必ずしもファミリーメディカルプラクティスに搬送されるとは限りません。医師チームが、患者の状態、状況などを考慮し、最適な搬送先を決定します。

交通事故に遭った場合の、更に詳しい情報(英語)はこちら(Insert the link)でご覧いただけます。