やけど( 火傷・熱傷)

やけどは、皮膚のどれぐらいの深さまで及んだかで、I度、II度、III度の3段階に分類されます。

やけどの深度

I度:表皮まで

II度:真皮まで

III度:皮下組織まで

皮肉にも、やけどが浅い程痛みが強い傾向にあるので、痛みが重度の判断材料とはなりません。

鼻や口の周辺、または、鼻孔や喉などのやけどは、患部が腫れ上がり、呼吸を妨げてしまうので非常に危険で注意が必要です。

II度、III度のやけどを負った場合は、すぐに救急医療機関に連絡をしましょう。自宅での治療法では効果はありません。III度のやけどでは、周辺の血液から電解質が排出され、体液のバランスに異常を来たします。

I度のやけどを負った場合は、すぐに20分以上、水道水(流水)をゆるやかにかけて、または清潔な水を溜めて冷やします。氷や氷のうを直接患部にあてると、皮膚が冷え過ぎて血管が収縮、血流が悪くなり、凍傷を起こすことがあるのでやめましょう。

その他にも、民間療法でやけど治療に良いと言われている、ハミガキ粉やアロエは、水ぶくれを引き起こしたり、やけどを悪化させてしまうことがあるので、使用は避けましょう。痛みが治まったら、Silvirin(シルビリン) などの軟膏を塗布します。