その他・応急処置

アレルギー

重篤なアレルギー反応 - アナフィラキシーになると、呼吸困難や意識障害が起きる場合があります。アナフィラキシーの症状を抑えるためには、アドレナリンの筋肉注射が有効です。アナフィラィシーを起こさないためには、原因となるものを食べない、接触しないようにし、抗ヒスタミン剤を常備しましょう。アナフィラキシーを起こしやすい体質の方は、アドレナリン自己注射液(エピペン®)を持ち歩きましょう。

蜂に刺された場合は、硬いプラスチックのカードなどで針を擦り抜き、刺傷を洗浄して直ぐに医療機関で受診しましょう。

1日あたりの水分摂取量

1日あたりに必要な平均水分摂取量は、体重(kg)×300mlです。

(例)体重60kgの方は、水分摂取量は約1.8リットル/日。

脱臼

脱臼が疑われる場合、医療機関で受診しましょう。むやみに自力で戻そうとすると、関節周辺の神経や血管を傷めてしまう恐れがあります。

耳の異物

耳の異物は、ほとんどの場合耳垢です。綿棒での耳掃除は、かえって耳垢を奥に詰まらせることがあります。医療機関にて、耳の洗浄液が入手可能です。

悪臭のある膿性の耳垂れが続く場合は、髄液性耳漏の可能性もあります。直ぐに医師の診察を受けましょう。

眼の外傷

砂などの異物が眼に入った場合は、すぐに水または生理食塩水で洗眼します。処置が必要な眼を下側にして横向きに寝そべり、眼の内側から外側に向かって洗い流します。炎症を引き起こしたり、眼球に傷がついてしまう恐れがあるので、眼を押さえつけたり、こすってはいけません。

眼球に異物が突き刺さった場合は、自分で取り除こうとせず、大きなものであれば動かないように固定し、眼帯などで眼を覆います。眼球が動かないようにするために、けがを負っていないもう一方の眼も覆います。

処置が済んだら、すぐに眼科や医療機関を受診してください。

骨折

ろっ骨を骨折した場合は、枕やクッションで優しく圧迫し、直ぐに医療機関を受診しましょう。

手、腕、脚などを骨折した場合は、当て木などで固定し、医療機関を受診しましょう。

鼻の出血

鼻血を止めるには、下を向いて口で呼吸しながら、小鼻の部分を指で左右からつまんで強く圧迫してください。このまま、鼻で息をせずに5~10分ほど安静にして様子を見ましょう。

心拍数(脈拍)

脈拍は手首の動脈で調べますが、はっきりしない場合は頸部などの太い動脈で確認します。健康な成人の安静時の脈拍数は、1分間に約60~100回です。脈拍が遅くなって1分間に約40回程度になることを徐脈といいます。

狂犬病

狂犬病は、ベトナム全土で確認されています。特に地方部では、犬、猫、猿などに咬まれないよう注意が必要です。

動物に咬まれた場合は、すぐに医師に相談し、できれば飼い主に話して、咬んだ動物が狂犬病に感染していないか検査をしてもらいましょう。咬まれた後でも、直後にワクチンを接種することで、発症を抑えることができます。狂犬病は、一旦発症してしまうと、ほぼ100%の確立で死亡します。予防接種を受けることをお勧めします。

ショック(急性循環不全)

ショックとは、体全体に血液を運ぶ機能が低下(血圧低下)してしまったために、健康を維持するための十分な血液を送り出すことが出来なくなった状態になることです。血液が足りなくなってしまうことで心臓が働かなる急性心不全がおこると臓器も血液が足りなくなり最終的には死にいたります。応急処置(脚を上げた状態で寝かせる)に加え、直ちに救急車を呼んでください。

捻挫

医療機関を受診する前に、スポーツ外傷の応急処置(RICE処置)を行ってください。

Rest(安. 静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字をとって名前にしています。

肉離れ(挫傷)

ふくらはぎや、太ももの裏に多い症状です。肉離れを起こすと、激しい痛み、硬直、腫れが生じます。

太ももの裏に肉離れが起きた場合は、膝を伸ばした状態で患部を冷却して固定します。