摂食障害

ここ数カ月の間、摂食障害と大幅な体重減少のためにクリニックを訪れる10代の少女の数が非常に増加しています。興味深いことに彼女たちはみなCovid-19による自宅隔離中に、学校や友人から離れて過ごしたことによりこの状態に苦しみ始めました。

摂食障害は若い女性に多くみられ、大抵10代のうちに発症します。摂食障害を患う少女たちは両親や先生から‘完璧主義者’であるとよく言われます。彼女たちはクラスで優秀な成績を収め、自尊心のなさに悩み、また自分自身を厳しく批判する傾向があります。中には、不安、パニック、強迫性障害などの他の精神障害にも苦しんでいる人もいます。

摂食障害の少女たちは、自分の身体のイメージと体重に執拗に執着するようになります。彼女たちは極端な食事制限をしたり(拒食症)、食後頻繁に嘔吐を繰り返したり(過食症)します。そして危険なほどに低体重であるにも関わらず、「太りすぎ」であると感じています。

残念ながら、彼女たちを論理的に説得する方法はありません。実際に非常に低体重であり、命が危険な状態であるにも関わらず飢え続けます。彼女たちの体は骨と筋肉が破壊し始め、髪の毛を失い、皮膚は非常に乾燥し、月経が止まり、心拍数と血圧が徐々に低下し、めまいを感じたり倒れたりすることもあります。

摂食障害との闘いは長く終わりのない闘いで、一生続く可能性があります。心理カウンセリングとこころのサポートが、彼女たちを治療する上で最も重要となります。摂食障害の経験があるカウンセラーと親密で強い関係を持つことは成功の最高のチャンスであり、彼女たちが再び健康的な食事を取るようになり、時間の経過とともに回復する可能性が高まります。

ジョナサン・ハービー医師 - 小児科, ファミリーメディカルプラクティス ホーチミン市