赤ちゃんのうんちの色に注意しましょう!
Dr. Kenta – Family Medical Practice
イエンは生後2か月の女の子で、出生時に特別な問題はありませんでした。生後1か月のとき、イエンのうんちは灰白色に変わりました。しかし、母乳をよく飲み体重も増えていたため、母親は医師に連れて行きませんでした。
ある日、イエンは不機嫌になり、数回嘔吐したため、母親はFamily Medical Practice(FMP)に連れて行きました。母親は小児科医に、うんちの色を含む病歴を伝えました。医師は直ちに点滴ラインを確保し、血液検査とビタミンKの投与を行いました。さらに、原因を特定するため腹部超音波検査と頭部CT検査が実施され、イエンは小児病院へ搬送されました。
うんちの色は子どもの健康状態を示す良い指標です!
赤ちゃんのうんちの色は、特定の病気を示すサインの一つです。そのため、正常なうんちがどのようなものかを理解することが重要です。
出生後48時間以内に排泄される最初のうんち(胎便)は、粘り気があり緑黒色をしています。授乳期には、うんちは徐々に緑黒色から黄色または緑色に変わります。これは肝臓で作られる消化液である胆汁の色を反映しています。時折、小さな白い粒が含まれることがありますが、これは母乳やミルクに含まれる脂肪やカルシウムが固まったものです。赤ちゃんが固形食を食べ始めると、摂取した食べ物の影響でうんちは緑色から茶色へと変わることがあります。
まとめると、黄色、緑色、茶色の赤ちゃんのうんちは通常心配ありません。しかし、主に白色、赤色、黒色の場合は基礎疾患を示す可能性があるため、小児科医に相談してください!
白いうんちに注意!
白いうんち(淡いベージュ色や灰色を含む)は異常であり、胆道閉鎖症や肝疾患を示す可能性があります。胆道閉鎖症は胆管が閉塞する病気です。胆汁が肝臓から腸へ流れないと、うんちは白くなり、この閉塞は黄疸や濃い色の尿を引き起こすこともあります。胆汁は肝臓に蓄積し、肝障害、肝硬変、さらには死亡につながる可能性があります。また、胆汁の流れが不十分なためビタミンKを吸収できず、ビタミンK欠乏となり出血リスクが高まります。乳児は脳の血管が細いため、脳出血のリスクが高まります。
白い下痢はロタウイルスによる胃腸炎の症状であることもあります。ロタウイルス胃腸炎は嘔吐や発熱を引き起こし、脱水を起こしやすいです。
赤色や黒色のうんちは消化管出血の可能性!
赤いうんちはドラゴンフルーツなどを食べた後にも起こりますが、消化管出血を示すこともあります。この異常な色は痔、メッケル憩室、細菌性腸炎などが原因の場合があります。また、15~20分ごとに不機嫌になり、イチゴジャムのような赤いうんちを排泄する場合は、腸重積の可能性があります。この場合、できるだけ早く(できれば6時間以内に)腸を正常な位置に戻すことが重要です。
黒いうんちは鉄剤の服用によって起こることがありますが、赤いうんち同様、消化管出血を示すこともあります。胃や十二指腸で出血が起こると、胃酸により血液が酸化し、黒っぽいうんちになります。
幸いにも、イエンは手術を必要としない軽度の脳出血のみでした。小児病院での精密検査の結果、胆道閉鎖症と診断され、出血の影響が落ち着き次第、直ちに手術が予定されました。イエンは生き延びましたが、うんちの色が最初に白くなった時点で病院に行っていれば、脳出血が起こる前に治療できた可能性があります。
赤ちゃんのうんちの色から発見できる病気もあります。おむつを替える際には、うんちの色に注意してください。気になることがあれば、うんちの色を含め、FMPの小児科医にご相談ください。- Family Medical Practice
Dr. Kenta SugiuraはFamily Medical Practice Hanoiの日本人小児科医です。小児救急を専門とし、軽症から重症まで、病気やけがの診療が可能です。お子様の健康に関するご心配があれば、お気軽にご相談ください。
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